植皮術が向くケース

植皮術とは、皮膚を痛めた部位に他の部位の皮膚を採取して移植する治療法のことを言います。つまり、体の健康な部分から取った皮膚を痛めた部分へ貼り付ける治療で、もともとは火傷などの治療に用いられるものですが、タトゥー除去にもこの方法が用いられます。
植皮術は、タトゥーを入れる前のきれいな皮膚に戻す治療ではなく、火傷や怪我をカバーするために皮膚を移植したような状態にする施術です。それによって、タトゥーを切除したということはわからなくなりますが、張り付けた感じの傷あとは残ります。
植皮術が使われるのは、分割切除が難しい大きなタトゥーの除去の場合です。日本の伝統的な刺青のような、様々な色が使われた広範囲な刺青などは、他の方法では除去することが難しくなりますが、植皮術であれば除去することが可能です。
また、1回の手術で確実に除去できる方法でもあるので、できるだけはやく除去したい時にも使われます。分割切除など他の方法で除去できる場合でも、植皮術なら1回の手術で完全に刺青を除去できるので、短期間で治療を終えることができます。
関節などの皮膚が伸び縮みする部位は縫合などが難しいので、植皮による除去が向いています。
植皮術は、ある意味では高度な手術で、術後のメンテナンスも必要です。除去部位や大木さなどによっても変わってきますし、回復力にも個人差がありますが、通常では1週間から10日、長いケースでは1ヵ月くらい仕事はできない場合もありますので、事前によく医師と相談して、計画的に治療を受けるようにした方がいいでしょう。